五反田の区立小学校「品川区立日野学園」

画像:五反田の区立小学校「品川区立日野学園」

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全国初の公立小中一貫校

品川区では独自の教育改革「プラン21」に基づいて、平成18年4月から全ての区立小・中学校で小中一貫教育を実施し、平成28年度からは義務教育学校として4-3-2制で、系統的・継続的な教育活動を行っています。
品川区立日野学園は、五反田大崎地区の区立第二日野小学校と区立日野中学校を一体化し、校舎を新築して平成18年4月に東五反田の地に開校しました。
公立の中学校と小学校を組織的にも施設的にも一体化したものは、五反田にある品川区立日野学園が全国初で小中一貫教育の先駆けとなっています。
9年間の継続した指導のもと学習に取り組むことは、小中校とつながりのある指導を実現し、生徒たちが9年間継続した系統的な学習をすることができます。
これによって中1進級時に小学生で定着しきれなかった学習がある生徒もフォローすることができます。
進級時のギャップが改善されることにより学力や学習意欲の向上・学習習慣の定着・自己肯定感の向上・教員の指導力の向上などの成果がみられます。
品川区立日野学園では生活面においても、学年同士の交流があり、9年生が1年生の面倒をみるといった交流活動もあります。
異なる年齢とのコミュニケーションが増えることで上の学年への尊敬の気持ちが生まれたり、下の学年への思いやりの気持ちが生まれてきます。
教師も一貫して生徒を見守ることができるので、よりきめの細かい指導が期待できます。
このように、1年生から9年生という一貫した方針は、9年間の義務教育全体を通して子供の学びと育ちを捉えることができるのです。

日野学園は、品川区における最初の義務教育学校として、常に最前線の一貫教育に取り組んでいます。

国際社会に羽ばたける教育

五反田にある品川区立日野学園は教育目標に、国際社会で自己実現を果たす子どもたちの育成を掲げ、五反田の地から国際社会へと広い視点での教育活動に取り組んでいます。
この教育目標を実現するために品川区立日野学園には、「学力の育成」と「生活力の育成」という大きな二つの柱があり、多様な教育活動があります。
学力面での特色は、日野学園の決まりに基づいて学習規律を徹底し「時を守る・環境を整える・礼を正す」ことの徹底です。
詰め込みによる指導ではなく、1?9年生までの総授業時間を多く確保し、ゆとりのある授業を行なっています。
1年生?4年生は「根っこの時間」、5年生?9年生を「ステップアップ学習の時間」とすることで基礎や基本が定着するのです。
その他放課後の補習やサマースクール・1年生からの英語教育・教養を身につけるための読書・各種検定試験への取り組みなど様々な指導を実践しています。
生活力の育成の面では、時間を守るなどの生活規律を徹底させています。
人間形成や品格形成のうえで大きな糧となるのは、9年間を通した市民学習や茶道教室です。
また、特別支援学級との交流や上級生による朝の学級指導、読み聞かせなどの校内交流活動も生徒たちに良い影響を与えています。
その他にも部活動の活性化、職場訪問や美化活動による地域との関わりなど多様な関わりを経験させることが豊かな人間性や人権意識を育てるうえで大きな役割を果たしています。
こうした多様なカリキュラムにより生徒に規律と自主性を持たせることで、日野学園の生徒たちが国際社会へ羽ばたいていく力を身に付けることを目指しているのです。

校訓が深い

「つかれたという言葉はその人を疲れさせ、もうだめだという気持ちはその人をだめにする。
瞬間だけに生きその余韻に満足することは停滞の始まりである。
崩れた温かみで心を埋め尽くすな
常にひとすじの意思をもとう
すきとおった心をもとう」
これが品川区立日野学園の校訓です。
かなり特徴的なものですが、紋切り型ではない生徒一人ひとりに語りかけるような校訓となっています。
これからの社会で子どもたちが生きていくためには、多くの厳しい挑戦や苦難があります。
少子高齢化やグローバル化で社会構造も大きく変化しており、将来を担う子どもたちには、こうした変化を乗り越え時代を切り開いていくための力が求められることでしょう。
日野学園が教育目標とする「国際社会で自己実現を果たす子どもたち」の実現はまさに、これからの社会を生き抜くための大きな力となるのです。
高い志を持ち、それぞれが自立した人間として生きることや他者とコミュニケーションを図りながら価値を創造していく力を身に付けるためにも、諦めることなく常にひとすじの意思を持つというこの校訓のような志は、非常に重要です。
人は、自分への言い訳をして苦しい状況から逃れようとします。
その場しのぎで楽な方へ流されることは、大人でも往々にしてあることですが、それでは何の解決も成長もありません。
未来を担う子どもたちへのエールが、この校訓には込められています。
校訓にある言葉の数々は、学習面、生活面どちらにも通じる言葉であり、これからの人生を生きるうえでの指針となっています。
学園を卒業後も生徒たちの支えとなる校訓ではないでしょうか。

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