究極のえびせんにやみつきになる、西五反田の隠れた老舗名店「進世堂」

画像:進世堂

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100年続く老舗の煎餅店「進世堂」は、五反田駅から東京卸売センター側、西五反田の路地裏にひっそり佇む名店です。東京土産を求めて、各地から著名人も来店する「進世堂」、そのこだわりと看板商品の「江戸みやげ」についてご紹介します。

五反田で愛される老舗店「進世堂」は、知る人ぞ知る煎餅の名店

五反田駅の西側、オフィス街を7分程歩いたところに位置する「進世堂」は、明治初期に創業という老舗煎餅店です。自宅用はもちろん、ちょっとしたおもたせや遠方へのお土産用に、東京各地から著名人もこぞって訪れる、知る人ぞ知るお店となっています。お店の御紋にあるように過去には徳川家に仕えていたそうで、他にも多彩な芸術家である北大路魯山人も「進世堂」を愛し、その看板を手掛けたといいます。

「進世堂」は明治時代に築地で創業したのち、東京オリンピックのあった1964年にこの五反田に移転してきて、それから現在まで50年以上にわたって五反田の人々に愛される和菓子を販売し続けています。お店おすすめの煎餅「江戸みやげ」を始めとして「手焼きせんべい」や「ぬれ生せん」、「八穀おこげ」など様々な種類の煎餅が並んでおり、他にも上品な甘さとしょっぱさが絶妙な味わいの豆大福や、奥深な甘さを楽しめる黒糖かりんとうも人気の品となっています。また夏の時期には期間限定でかき氷も販売されていますよ。

西五反田から大崎広小路のエリアに位置する「進世堂」、五反田駅から向かう場合は東京五反田TOCビル(東京卸売センター)を目指すと辿り着きやすいでしょう。

「進世堂」の営業時間は平日9時~19時30分と、土曜日の9時~18時30分となっており、日曜・祝日はお休みなので注意してくださいね。

「進世堂」の看板「江戸みやげ」は、エビの甘みと香ばしさが癖になる逸品

様々なお煎餅、和菓子を取りそろえる「進世堂」で、一番人気なのはやはり看板商品の「江戸みやげ」です。創業から愛され続けてきましたが、TV番組の「二代目 和風総本家」で取り上げられたことで、人気と知名度に火が付きました。

「江戸みやげ」は9種の煎餅・あられの詰め合わせなのですが、その中でも別格なのがこだわりの「えびせん」です。知多半島や瀬戸内海から店主が選び抜いて仕入れた上質なアカエビ、その3センチに満たない体長の小さな殻を一つ一つ手作業で丁寧に剥き、厳選されたむき身だけを使用しているのですが、それがエビ本来の豊かなうまみと甘みの秘訣となっています。またそんなエビの甘みにぴったりと寄り添うもち米は、新潟の美味しい水と最低限の肥料だけを用いて自社の棚田で栽培されたこだわりのもち米を使用しています。この「しめはりもち米」は栽培が非常に難しく収穫量も少ないことから幻の品種と言われており、エビに負けないしっかりとした米由来の甘さを産み出しています。更に煎餅を揚げる際に使用している油は太白ごま油など、一流の天ぷら屋さんで用いられる最高級の揚げ油。いくら食べても胸焼けしないサクサクとした軽い食感は、この油の質と油切りの技術によって生まれます。

そんなこだわりのえびせんは創業当時より続く伝統の味で、6代目店主自らが「当店のえびせんはあまりに完成度が高く改良の余地がないんです」と自負するほど。海の環境が変わり良質なアカエビの確保が難しい中、古い馴染みの常連さんに「先代より味が落ちた」といわれないよう、一切妥協せずに作り続けていきたいと店主は語ります。「江戸みやげ」に含まれるえびせん以外の煎餅やおかきも、ただのわき役とならないよう日々改良を重ねているとのこと。連綿と続く歴史と進化が併存する「江戸みやげ」、是非一度は賞味して頂き、遠方への東京土産としてもご利用くださいね。

「江戸みやげ」はお茶うけとしてもつまみとしても最適な煎餅

五反田の超老舗煎餅店「進世堂」自慢の「江戸みやげ」、6代目店主の杉江烈さんによると、特におすすめの食べ合わせは「香ばしいほうじ茶との組み合わせ」とのこと。単体で頂いても十二分に美味しい「江戸みやげ」ですが、ほうじ茶のお茶うけとすることで、えび煎餅の香ばしさとお茶の香ばしさが絶妙にマッチして贅沢なおやつを楽しむことが出来ますよ。

また、お茶うけとしてだけでなく、さっぱりしているのでコーヒーともよく合いますし、カリカリとした食感と程よい塩気がビールのお供としても最高です。普段それ程お菓子を食べない遠方の方への東京土産としても最適ですね。

名だたる著名人を始めとして、こだわりの東京土産を求める方に愛される「進世堂」の「江戸みやげ」、白を基調とした美しい上質紙に銀のリボンという包装は、いやらしい派手さがなく江戸らしい情緒を感じさせます。また贈答用は豪華な缶箱となっているので記念の品としてもおすすめですよ。保存料や添加物も使用されておらず、中の小袋を開封しなければ3か月ほど鮮度が続きますので、日本食が恋しい海外の方へのお土産にもいかがでしょうか。

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