都会の真ん中にある、のどかなパワースポット「池田山公園」

画像:池田山公園

http://tokyo-trip.org/spot/visiting/tk0378/

岡山藩主の下屋敷を公園として公開

日本ではパワースポットがブームになっていますが、五反田周辺にもパワースポットがあります。
そのひとつが池田山公園です。
品川区東五反田にある池田山公園は、JR五反田駅から歩いて15分ほどで到着します。
池田山公園は岡山藩主池田家の下屋敷の跡にできた公園です、
目黒駅の東南にある高台は池田山と呼ばれています。
池田家の下屋敷として知られる大崎屋敷があり、明治時代も池田公爵邸が存在したことに由来します。
藩主の光政は大火で屋敷を焼失したため、幕府に願い出て大崎屋敷を拝領します。
隣接地も購入して敷地は拡大し、明治以降も池田家の屋敷として使用されます。
大正の末期になると宅地化が進み分譲住宅地になります。
品川区は大崎屋敷の一部を購入して1985年に池田山公園を開園しています。
JR五反田駅とJR目黒駅の中間の地点にある池田山公園は静かな住宅街にあります。
散策道があり奥へ進むと池の真ん中に石橋が見えます。
石橋の隣には石塔があって左奥には滝が流れています。
秋には美しい紅葉を楽しむことができます。
強力なパワースポットと呼ばれているのが庭園奥に流れている滝です。
池田山公園は緩やかな斜面を活かした庭園で、かつての屋敷部分が休憩ゾーンになっています。
江戸時代に庭園だった場所は回遊ゾーンです。
池田山公園が五反田のパワーゾーンとして有名になった理由は、富士山からのエネルギーです。
日本には数々のパワースポットがありますが、池田山公園は疲れたときにエネルギーを与えてくれると伝えられています。
この公園は散策しながら計画を立てるのにも適しているともいわれ、ビジネスマンにも人気があります。

池だけの屋敷があったらから「池田」山

池田山公園は公園を入ってすぐ高台部の休憩ゾーンに出ます。
休憩ゾーンから下にある池の景色を見ることができますが、急勾配の地形が上手に活かされています。
池は中心にある橋で2つに別れます。
池田山公園は公園ですが、庭園の造りになっています。
休憩ゾーンと回遊ゾーンが分かれていて、それぞれ異なる楽しみ方があります。
上部にあるケヤキ広場には子供が遊べる場所があり、東屋ではサラリーマンやOLがランチを楽しむ姿も見られます。
大名は幕府から江戸の屋敷を数ヶ所与えられます。
数は位が高い大名ほど多く、岡山藩池田家は本邸となる上屋敷の他に中屋敷が3ヶ所と下屋敷が1ヶ所与えられています。
江戸時代には敷地の東側に現在の桜田通りがあり、この通りに面して表門が構えられます。
北側に目黒門があり、南側に裏門があります。
敷地中央には隠居した藩主が暮らすための建物と書院が配置されます。
南側には谷があり、谷の奥にある大きな池を中心に庭園が造られます。
南橋の高台には茶室も建てられています。
邸内には農園もあり、採れた農作物は上屋敷や中屋敷にも届けられます。
余った分は販売もされています。
3万7600坪という広大な敷地は宅地として分譲されますが、池田山公園は都会のオアシスとして美しい自然を伝えています。
池田山は武蔵野台地の一角にあり、侵食で生まれたユニークな形態を持ちます。
池田山公園は起伏に富んだ庭園なので、紅葉や木々が池に映り美しく輝くのを見ることができます。
石橋は飾りとしての役目だけでなく渡ることも可能です。
庭園を歩くことで様々な景観を楽しめます。
駅から離れていることもあり、あまり混むこともなくのんびりと散策することができます。

四季の花々が楽しめる

池田山公園は野生の花が咲き、四季折々の植物の美しさを楽しめます。
2月の中旬から3月中旬にかけて海が咲き、2月下旬から3月にかけて椿を楽しむことができます。
つつじは4月中旬から5月中旬に咲き、花菖蒲は5月下旬から6月上旬に咲きます。
梅雨の時期になると遊歩道を歩くときに美しい紫陽花を眺めることができます。
紅葉を楽しめるのは11月下旬から12上旬にかけてです。
池田山公園は様々な植物を楽しめますが特に紅葉は有名で、地元の人はもちろん五反田の会社に勤めている会社員やOLも美しい紅葉を見るために訪れます。
東京には紅葉の名所がいくつもありますが、池田山公園も隠れた名所のひとつです。
他の名所は混雑しますが、池田山公園は紅葉が公園内を真っ赤に染める時期になっても比較的空いているので穴場スポットといえます。
見ごろのピークは12月上旬になることが多いです。
天候の影響により色づきも異なります。
品川区のホームページでは見ごろの時期になると写真を掲載して状況を知らせてくれます。
紅葉を見に行きたい場合は、品川区のホームページをチェックしてから行った方が確実です。
池田山公園には約50本の紅葉が植えられています。
秋になると真っ赤なトンネルのようになっていて、目が覚めるような美しい彩りを楽しめます。
池田山公園の滝や池は浄化の効果が高いといわれています。
池田山公園の園内には四季の植物案内があります。
四季の植物案内をチェックすれば、庭園に植えられている植物について詳しく知ることができます。
池では大きな鯉が泳いでいて、錦鯉もいます。
公園の入り口には井戸があり、江戸時代の風情が感じられます。

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